

「シダーは年月を経るごとに美しくなる素材です」-建築家 加藤匡毅
建築設計:加藤匡毅/廣瀬 蒼/Puddle株式会社
構造設計:オーノJAPAN
施工:株式会社新建築
写真:Daisuke Shima
長野県軽井沢町の南部に建つ「風越の家」は、謙虚に自然との調和を追求した住宅です。森林に囲まれた小さな敷地には課題がありました。—— 景観を損なわずに建てるには?
建築家の加藤匡毅氏は、伐採を最小限に抑え、周囲の環境に自然に溶け込むよう設計に挑みました。
その結果生まれたのが、南北に延びる平屋構造の建物。切妻屋根が光と風を取り込み、開放感とその土地との深い繋がりを同時に感じさせる住まいとなったのです。
この家の特徴は、伝統的な日本空間である「縁側」を現代的に解釈し取り入れた点にあります。
3つの異なる縁側空間が配置され、それぞれが独自に自然との繋がりを高めています。「人と自然、人と人とを心地よくつなぐ場所を目指しました」と加藤氏は語ります。

ウエスタンレッドシダーの外壁材は、このシームレスな融合に不可欠でした。5種類の幅を用いてつくられたその自然な温もりで、建物が木々に囲まれた環境に自然に溶け込みます。
「ウエスタンレッドシダーを選んだ理由は、高い耐久性と耐候性、そして軽井沢の多様な気候に適している点です」と加藤氏は説明します。「長持ちしメンテナンスが少なくて済むため、長期的な使用には理想的な素材です。」
シダーは、耐久性に加え非常に汎用性が高く、幅広いグレードと形状の選択肢があります。そのため、建築家は美しさと機能の両面で自由度の高い結果を生み出せるのです。ここでは、外壁材のサイズを意図的に変えることで、ファサードの印象を高めダイナミックでありながら統一感を出しています。
「5種類の異なる幅のラフ仕上げ材を用いることで、素材の豊かさを強調しつつ、外観全体に温かみを与えることができました」と加藤氏は述べ、さらに「ウエスタンレッドシダーは、周囲の森林や近隣住宅と調和する、自然で親しみやすい存在感を創り出します」と付け加えました。
