
近代の日本建築と伝統木工技術を融合した「鹿島の家」

「美しさ、耐久性、コストの面でウエスタンレッドシダーを選択しました」-建築家 伊藤暁
建築設計:伊藤暁建築設計事務所 伊藤暁
構造設計:山田憲明構造設計事務所 山田憲明
施工:ウッディハウス
写真:伊藤暁
農地と住宅地が共存する茨城県。鹿島の家は、何世紀にもわたり受け継がれてきた木工技術を現代建築に応用した建物です。「この構造は、主に神社仏閣の建築に用いられる日本の伝統技術から着想を得た片持ち梁が特徴です」と、設計責任者である建築家の伊藤暁氏は説明します。
伝統と現代の美的な違いを埋めるため、伊藤氏はウエスタンレッドシダーのサイディングとデッキ材を採用。その汎用性と時が経っても変わらない魅力が、伝統と現代のデザインともに引き立つ最適な素材となりました。

鹿島の住宅は、その土地の古くからある情景を尊重するだけでなく、適切な建材を用いた配慮ある設計が、どのように居住者の暮らしの質を高めるかを示す良い事例になりました。この家の居住者は、幼い子供2人を持つ夫婦です。
「外と内をシームレスに繋げるために、ひさしとデッキを設置しました」と伊藤氏は語ります。この手法は自然と居住空間の流動性を強調するもので、日本の建築哲学の重要な側面です。インテリアに関する計画では、クライアントは、家族の将来のニーズに対応する柔軟な居住プランを思い描いており、伊藤氏は部屋の配置を自由に変えられる設計でこれを実現しました。さらに、クライアントが望んでいた、二酸化炭素吸収源となる住宅の要望にも応えています。
「エネルギーと水の使用量に焦点を当て、構造自体を可能な限り環境に配慮した設計とし、住宅が環境負荷を低減する方法を検討しました」と伊藤氏は説明します。

持続可能性の目標達成において、ウエスタンレッドシダーの選択は決定的でした。再生可能で生分解性があり、エネルギー効率に優れているからです。さらに、大気中の炭素を吸収・貯留することで気候変動対策にも貢献します。
伊藤氏は、ウエスタンレッドシダーの美しさと機能的特性を高く評価しています。固有の生体化合物のおかげで腐朽・劣化・虫害への耐性があるため、外装材として理想的です。「ウエスタンレッドシダーは、プロジェクトに魅力的な外観と優れた耐久性をもたらします」。
等級:デッキ材 – ‘A’ クリア、サイディング材 – 乾燥材 ‘A’ クリア
サイズ:デッキ材 – 3×3、サイディング材 – 1×4
固定:釘留め
仕上げ:シダー調半透明ステイン