屋外の仕上げ技術

仕上げのヒント

屋外で使われているシダーに仕上げを施す

Fenlon House clear cedar siding front entranceシダーにどのように仕上げをするかは、耐久性と優れた性能にとって重要です。仕上げは、刷毛塗り、ロール塗り、スプレー塗りまたは浸漬塗布が可能です。塗布の技術、塗布される仕上げ剤の質および量、基材の表面状態、および塗布時の気象条件が、仕上げの平均寿命に影響します。ここに示されている塗布のガイドラインは、製造元による製品の準備および塗布の際の推奨事項と合わせてご利用ください。

塗料

シダーには、ビニールアクリル、変性アクリル、および油性トップコートなどのすべての種類の塗料が適していますが、試験結果では、良質の100%アクリル配合物がシダーの性能を最高にすることを示しています。塗料の寿命を最大限に延ばすには、次の手順を実行します。

  1. 未処理の新しいシダーまたは修復済みのシダーに、撥水保存剤(体積および内容量に対し、ワックスが1%以下)を1回のみ塗布し、製造元が推奨する期間、乾燥させてください。木材を浸透処理した場合、より長い乾燥時間が必要な場合があります。塗料の乾燥を遅くしたり、変色、表面の硬化の原因となるので、撥水保存剤の溶剤が蒸発するまで塗装しないでください。
  2. 撥水剤の乾燥後、できるだけ早く良質の汚れ防止プライマーを塗布します。プライマー塗料は、後続の塗装フィルムのベースとなり、トップコートが油性ベースかラテックスベースかにかかわらず使用されるため、非常に重要です。製造元が推奨する使用量に従ってください。
  3. プライマーの上にトップコートを塗布します。トップコートを2度塗布する場合は、最初に塗布してから2回目を塗布する前に、製造元が推奨する時間、置きます。寒冷地や湿気の多い天候の場合は、コーティング間により長く時間を置いてください。

撥水防腐剤

撥水防腐剤は、新しく製造された未処理のシダー、修復済みの未処理のシダー、または以前に同じ種類の製品で処理済みのシダーにのみ使用されます。刷毛、パッド、またはローラーで塗布し、塗布後に逆ブラッシングも効果的です。シダーを建物の完成後に処理する場合、板の重複部および接合部、先端および端部に溶液を多めに塗布してください。湿気が侵入しやすい他の部分(ドアや窓枠の下など)も処理が必要です。

自然な仕上げ剤を使用される場合、撥水剤の耐用年数は、木材および露出度によりますが、わずか1〜2年です。ラフ面の処理は、一般に、スムースな表面の処理よりも長持ちします。取り付け前の重ね塗りや浸透しなくなるまでブラシ処理を繰り返すことで、仕上げの耐久性が向上します。仕上げ剤が木材に吸収されるほど、使用寿命は長くなります。塗装前の前処理として撥水防腐剤を使用する場合は、塗料を1回だけ塗布し、過度の重なりを避けるように注意してください。

オイルベースの浸透性の半透明のステイン

Midvale Courtyard House Knotty Cedar Sidingオイルベースの浸透性の半透明のステインは、刷毛塗り、スプレー塗り、パッド、ローラー塗りなどが可能です。通常、刷毛塗りの場合、浸透性と性能が高められます。スプレーまたはローラーで塗布した後にバックブラシを行うことも可能です。油性のステインは一般的に薄く垂れやすいので、処理が面倒な場合があります。塗装ムラは、長く連続的に塗布することによって防ぐことができます。これにより、塗り終わる場所に達する前に、染色された部分の縁が乾燥するのを防ぎます。日陰で作業すると、乾燥速度が遅くなるので、より良い結果となります。スプレーによって塗布されたステインは、バックブラシが施されずに風化すると、まだら模様になりがちです。

ラフなウエスタンレッドシダーに2層のオイルベースのステインを浸透させると、1層の場合より長持ちしますが、これは木材に2層目のコーティングが浸透する場合のにみ可能です。沈殿や色の変化を防ぐために、塗布中はステインをよく混ぜてください。異なるブランドのものや缶を混ぜて使用しないでください。

ラテックスの半透明のステインは木材の表面には浸透しませんが、塗布が容易で塗布ムラになりにくい特徴があります。ラテックスの半透明のステインはフィルムを形成し、油性のステインほどの耐久性がないことがあります。

ソリッド(塗りつぶし)ステイン

ソリッド(塗りつぶし)ステインは、刷毛、ローラー、またはパッドでウェスタンレッドシダーに塗布することができますが、通常は刷毛塗りが最適です。ソリッド(塗りつぶし)ステインには塗料と同様の機能があり、塗料と同じ様に塗布します。木材は、下塗りされ、次に2層のステインコーティングを施すことにより、最適な性能が得られます。アクリルラテックスのソリッド(塗りつぶし)ステインのトップコートは、特にプライマー上に2層のコーティングが塗布された場合、一般的に他のものより優れた結果となります。

ソリッド(塗りつぶし)ステインは、塗料とは異なり、塗装ムラが残ることがあります。塗装ムラを防ぐためには、半透明の浸透した染色の手順に従ってください。

不透明の仕上げ剤

塗料

Painted Board and Batten Cedar Siding塗料は、色をもたらすと共に、木材の特性を保護し、水による風化および湿潤から表面を保護するのに最も優れています。ただし、塗料により木材の水分吸収を減らすことはできますが、塗料自体は防腐剤ではありません。

アルキド油ベースのプライマーは、通常、水溶性抽出物による変色を最も防止ます。ラテックスペイント、特に100%アクリル配合物は、年月が経つにつれ柔軟性を保ち、木材を伸縮させることによって寸法変化によく対応します。

ソリッド(塗りつぶし)ステイン

ソリッド(塗りつぶし)ステインは塗料よりも固形分が少ない透明性のない仕上げ剤です。ステインにより木の本来の色が見えなくなりますが、シダーの自然な特徴と質感の一部を生かす、広い範囲の色合いがあります。ソリッド(塗りつぶし)ステインは、未処理の表面に塗布されることで、最高の機能性を発揮します。ソリッド(塗りつぶし)ステインは非浸透性であり、塗料のようにフィルムを形成します。最初に汚れ防止プライマーを塗布し、続いて100%アクリルラテックスベースのトップコートを塗布します。

自然な仕上げ

撥水剤

Outdoor Modern House With Family Cedar Siding 地面から離れて使用されるシダーには、撥水剤および撥水防腐剤を塗布します。これらの配合物は、短期間の間、吸水性を低下させます。カビおよび腐朽菌の増殖を抑制する殺菌剤を使用することで、木材の耐久性をさらに高めることができます。

塗装前の単層前処理として、新しく外皮が取り除かれたシダーにワックス含量の低い撥水防腐剤を塗布することで、水溶性抽出物の滲出による変色を減らすことができる場合があります。

半透明のステイン

半透明の染色は、ラテックスまたは油性のどちらも利用可能です。半透明のステインは、含まれている固形分が少ないため、紫外線をすべて遮断せず、一部が表面まで達します。ラテックスのステインは表面に浸透せず、耐久性もありません。

注意

ラッカー、シェラック、ウレタン、ワニスなどの透明で非柔軟性のフィルム加工用仕上げ剤は、紫外線が透明フィルムを貫通して木材を損傷する可能性があるため、ウエスタンレッドシダーの外装用途には推奨されません。コーティングの数にかかわらず、仕上げは最終的に脆くなり、コーティングフィルムに亀裂が入り、それから破損してしまいます。

変色

シダーの変色

ウエスタンレッドシダーは長期間にわたり様々な仕上げ剤を施すことができ、長持ちする木材として多大な評価を得ています。それにもかかわらず、仕上げ剤の通常の寿命は劣化および変色によって短くなります。劣化の原因については、前のページをご覧ください。

変色の原因は、それ自体では仕上げの剥離にはつながりませんが、処理を必要とすることがよくあります。

汚れ

汚れは変色に対し最も無害で、問題になりません。通常、リン酸塩を使用しない中性洗剤溶液を使用した定期的な洗浄により、表面仕上げ剤は修復されます。

カビ

カビは、染色真菌によって発生する塗料およびステインの変色の一般的な形です。再度ステインを行ってもカビの問題は解決されません。再仕上げの時期が来たら、中性漂白剤溶液(酸素漂白剤が好ましい)または市販のカビ除去剤を用いてカビを取り除きます。木材を完全に洗い流し、乾燥させた後、効果的な防かび剤を含むコーティングで再仕上します。

抽出物の流出

抽出物の流出による変色は、通常、水分によって発生します。抽出物のシミによる汚れを止めるには、水分源を除去する必要があります。軽度のシミは、しばしば数週間にわたって雨によって洗い流されます。シミが持続的に存在する屋根のある建物の部分では、シミは年月とともに濃くなり、取り除くのがより困難になることがあります。中性洗剤溶液による洗浄で効果がない場合は、市販の洗剤を使用してください。

鉄のシミ

鉄のシミは、錆による赤褐色の変色と、釘や他の金属物体からの鉄とウェスタンレッドシダーの抽出物との反応によって発生する青黒い変色の2つの形で現れます。これらのシミを防ぐには、シダーを取り付ける場合に、高温浸漬亜鉛メッキ、アルミニウムまたはステンレス鋼の釘のみを使用してください。

水のシミ

水のシミはしばしば抽出物の流出およびカビの成長と組み合わせて発生します。このシミは取り除くのが難しい場合があります。希シュウ酸溶液で木材を擦ると効果があることがあります。

注意:シュウ酸溶液は有害なので取り扱いに注意してください。安全の指示に従ってください。

チョーキング

チョーキングは塗料の劣化であり、シダーは劣化しません。これは塗料フィルムが劣化し、顔料および劣化したヤニの粒子が塗料の表面に粉のように出現することにより発生します。チョーキングは、着色または着色した塗料の退色の一般的な原因です。

工場仕上げ

サイディングとトリムの外装仕上げ 工場仕上げ/プライマー加工

最適な性能を得るために、WRCLAは、ウエスタンレッドシダーの出荷前の事前プライマー加工または事前仕上げを推奨しています。工場でのプライマー加工は、その名前が示すように、機械コーティングプロセスで各板の6面すべてにコーティングを塗布する工業的な環境で行われます。次いで、プライマー加工されたサイディングとトリムボードは、作業現場に出荷される前に乾燥されます。作業現場に配達された、処理済みのサイディングやトリムボードは、設置まで乾燥した状態での保管が重要です。現場で切断した場合は、その切断面を取り付け前にプライマーで再びシーリングする必要があります。大部分のプライマーは自然風化状態での90日間以上の露出に対する保護にはならないため、トップコーティングはできるだけ迅速に完了させる必要があります。

工場仕上げ加工は上記の工程と同様ですが、建築家/住宅所有者の好みの量、色合いのアクリルラテックス塗料、ソリッド(塗りつぶし)ステインまたは自然なステインのトップコートを1層または2層追加することができます。工場仕上げ加工のサイディングの取り付け中には、周囲の木材やコーティングを損傷しないように、釘を貫通させないことが重要です。貫通した釘は、特別に設計された外壁用の木用パテを窪みに充填することによって直ちに修復してください。

トップコートを汚さないように注意しながら、修復箇所や切断箇所をタッチアップください。工場プライマー加工/仕上げ加工が適切に行われた場合、加工済みのシダーには次の利点があります。

  • 各木材の6つの面(表、裏、先端)上のプライマー/ステインの推奨範囲における均一なコーティング
  • 仕上げの適切な乾燥を可能にするコントロールされた環境
  • 日光への露出(UV劣化)やカビ、汚れによる表面の汚染から保護するコーティング加工された木材
  • 取り付け後の塗布ムラ、スジ、垂れの排除
  • 1年中いつでも製品を取り付け可能
  • コーティングの保証が付いた製品